「相撲」が独立してるもので、他との関係が強くない以上、ゴロツキに人が流れていくのは自然な事。
幕内力士にすらなれなかった場合、面倒は誰が見てくれるんでしょうか？
　
野球の場合、高校野球からプロに行けなくても「高卒」にはなれる。
監督のコネもあるだろうし、大学進学なり就職するって道も選べると思う。
大学に行けば「大卒」になれるし、やっぱりコネなんかで就職も出来る。
コネなんか無くたって、野球経験者ってのはかなり優遇されると思う。
元高校球児ってだけで印象が変わる。これは、野球が嫌いな人じゃなければ通用すると思う。
　
じゃあ、プロ入りした場合はどうだろう。
1軍登録がほとんど無しのまま終わろうとも、球団職員とかプルペン捕手とか、スカウト…
ポストが多い。
それに、やっぱり「野球経験者」って肩書きは強いんじゃないかな。
仮に野球と全く違う仕事だとしても、強さを発揮できると思う。
　
しかし、相撲のパイプは相撲にしかないと思う。
野球みたいに、いろんな所へのパイプがあって、そこからプロ野球に繋がってるんじゃなくて、
「相撲」って言うレールがある感じ。
そして、「相撲」から行けるレールが無い。先にあるのは「相撲」だけ。
そんな中、「相撲」に失敗したらどうなるのかって言うと…何も無いんじゃないかな。
つまり、ゴロツキにでもなるしかない。そんな人が多くなっちゃう気がする。
それに、元力士って肩書きは、やっぱり弱いと思う。
　
これは、アマチュア団体が薄いのに原因があると思う。
やっぱり、なんだかんだ言っても、アマチュア組織の厚さがプロの厚みへと繋がってるんだと思う。
日本での人気スポーツは、野球・サッカーと言っても過言ではないだろうし、
その2つは比較的安定しているイメージもあるしね。
　
相撲は「スポーツ」にならないと、取り返しの付かないことにも成りうるんじゃないだろうか。
文化や伝統を守るのも大事だとは思う。
思うけど、様式美を重視したがために、時代から取り残され、
無くなった「伝統」になってしまう事にもなりかねない。
　
後、国が守るのもやめたほうが良い。
形をそのままにしたいんだろうし、確かにお金儲けに走れば伝統は崩れていくと思う。
けど、安心と安定は組織を腐らせる。伝統を盾に甘やかして貰っていれば、努力をしなくなる。
特に、役員が元力士(あってる？)ってのも、完全に塞ぎこんでる形になってる。
こんな状況で、風なんか吹き込むわけもない。
風が吹かなきゃ、空気は濁っていく。
　
とにかく、相撲はもっとオープンにして行くべき。
過去に縛られた年寄りだけが運営に携わって、いい結果になる訳がないでしょう。