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血縁のブラコン妹が最強だと思います。
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妹萌え信者が贈るブログ。 外から見たら狂気に満ちているに違いない。 次元数を1つ落とす原因がシスプリだった点から察してください。
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2024-11-27(Wed)
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2012-02-14(Tue)
公開処刑(rarata6o君の場合)
 また、今年もこの日がやってきた。皆浮かれてやがる。そもそもチョコを売りたいという商業戦略に~なんてたわいのない事を考えていると机の上の携帯が鳴った。メールだ。
「公園。今から。来い」
 こんな飾りっ気のないメールを送るような知り合いは一人しか居ない。現在の時刻、夜の8時半。
「は?ったくこんな寒い中外出る程暇してねっつーの。」
 …暇だけどね?5分後、手早く準備を済ませて俺は公園への道を急いでいた。
「しっかし寒いな。暖冬って、アレは嘘だな」
 風は吹いていないがさすがに未だ2月の中旬。素肌に触れる空気は驚くほど冷たい。さらに5分後、到着。と、意外な事に呼び出した主は既に公園に来ていた。時間にルーズこの上ないこの後輩にすれば奇跡に近い出来事だ。と、軽い感動を覚えつつ声をかける。
「よぉー、珍しく先にきてたな。待った?」
 と、気付いてこちらに振り向く。やばり寒いのだろう。頬に赤みが差している。
「うん、待った。」
 と薄く笑いながら返事をする。待ってましたか。と言うか、そういう時は嘘でも「あんまり」とか「今来たところ」ぐらい言うもんだ。まぁ、俺だって本気でそんな謙虚さをこの率直さの固まりみたいな人間に期待してたわけではないが。見るとどうやら部活の帰りらしい。短く切り揃えた髪、そしてジャージに短パン(寒くないのか?)と、いかにもと言ったカンジのスポーツ少女だ。
「こんばんは、先輩」
「あぁ、一応挨拶するぐらいの常識はあるのな。こんばんは。」
「や、夜分遅くに申し訳ない。まぁ、実際はあんまりそんなこと思ってないけど」
「思ってても言うなよな、そう言うのは。…ったく、こんな寒い中人呼び出しといて」
「まぁ、どうせ暇してたんだしいいじゃないか」
「勝手に決め付けんな」
 …暇だったんだけどね?
「で、何の用事よ?」
 と、言われて思い出したらしく
「ああ、そうだ。はい、コレ」
 と、可愛くラッピングされた小包を渡された。一瞬、時間が止まる。
「どうした先輩?縄文人が地上デジタル放送観るような顔して」
「そこまで困惑してない」
 してないが、軽く動揺している。コレは…まさか、チョコ、レート?
「今日は日本中でチョコレートを異性に配り歩く行事を行う日だろう?」
 駅前のティッシュペーパーの配布みたいに言うな。
「と、言うわけで常日頃からお世話になっている先輩には是が非でも渡さなければ、と。?どうした先輩?女神か仙女をみたお百姓みたいな顔して」
「そこまで神々しくねぇよ」
 しくないが、これは、さすがに…。言葉に詰まっていると…
「まぁ、誰からもチョコを貰えない本の慈悲の気持ちだ」
 などと…
「お前の言動は愛や慈しみからは程遠いな!」
 あんまりだろうが!すると急に鋭い目付きに変わり
「むっ、じゃあ誰かから貰ったのか?」
「ぐっ!…か、母さんとねーさんと妹から」
「身内のをカウントするな!」
 即座に切り捨てられた。微塵の容赦もない。それでも今度はニッコリ笑って
「そうか、ならいい」
って…深い意味ないよな?無いんですよね?
「まぁ、手作りだから形はちょっとアレだが」
「手作り!?食えるのか!?」
 と、今度は拳で突っ込まれた。文字通り、鳩尾に、的確に。
「全く、先輩は相手方に対する配慮が無いな。でりかしぃが無い。」
 お前が言うな!と叫びたかったが息が出来ずに言葉にならない。本気で痛ぇ…そして、ふぅとため息をついて
「だからチョコの一つも貰えない…」
 傷口に塩をねじ込む。なんて奴…
「ん、胸がいっぱいで感謝の言葉もないか?」
 と誇らしげな後輩。
「あぁ、胸いっぱいの苦痛のせいでな…」
 ようやく喋ることが出来た。
「さて、用事も済んだし私は帰る」
「お?マジでこんだけ?」
 意外だ。
「これだけという事はあるまい。大切な用事だ。」
 なんか…今日はやけにこいつが可愛く見える。気のせい?
「それでは、さよならだ。先輩」
「おう、ありがとな、、チョコ」
「ホワイトデー、期待している」
「目的はそれか。」
 なんて、冗談を2、3交わしてから、帰路についた。…まぁ、バレンタインなんて、所詮はお祭りみたいなものだけど、だけども…やっぱり何だかんだで結局のところ、ちょっぴり少しは結構滅茶苦茶…うれしかったりしたりとか。とか。


これをガラケーで書く精神に尊敬する。

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